漫画、映画、アニメの短文感想。たまに考察

karaxの駄文

漫画、映画、アニメの短文感想。たまに考察。

DRIFTERS 8話

8話だョ!全員集合! なドリフターズ集合回(高木ブー、じゃない多聞ほかは除く)。

異世界に翻弄されるんじゃなく、異世界を翻弄していく本作のテーマを明確にした綺麗な話の構成。

オルテ語の演出と同じようにスキピオラテン語の演出もギャグに磨きがかかって良かった。

今まで謎の存在だった晴明のスタンスも明確になり、信長の決意表明的なエピソードでもあった。

そして島津の暴走マシーンはまだまだ暴れる!  戦闘なくてもテンション上がるのが凄いな。

DRIFTERS 7話

ジャンヌ戦。ジャンヌの過去をすっぱり斬る豊久の中村悠一の芝居が良かった。

この後の土方との戦いもそうだが、廃棄物たちは豊久と戦うことで過去の遺恨から解放されていくような感じがする。

ジルドレの塩死も乃村健次さんの声も相まってかなりかっこよかった。死ぬには惜しい。

ドリフターズ6話

オルテ代官なで斬り、サン=ジェルマン登場回。
正直、原作でも信長が豊久を王にする真意はまだ掴めてないんだよなぁ。でも今回のやり取りは信長、豊久の信頼関係の描写だと思っている。


杉田智和サン=ジェルマンは、かなりメリハリの効いた豊久組とは違う、ナチュラルな杉田智和の芝居がバッチリ。サン=ジェルマンのつかみどころのないオカマ感がハマっていた。オカマが似合うという意味ではなく。
こういったキャラはお話に緩急がついて好き、信長より策士かもしれないから。現実でも得体の知れない人だからな、サン=ジェルマン。


与一は弓、豊久は刀、信長はウンコ、とそれぞれのキャラを改めていよいよジャンヌ戦。楽しみ。

 

あと地上波の録画を観たあと、タイミングが合ったからabemaTVの放送も観たら次回予告が「ドレミファジルドレ〜」ではなくマジメ版でこういう同時放送のサービスは純粋に嬉しい。

Lostolage6話

千夏と鈴子の直接対決。

おじさん勧誘したり、小学生をエサで釣って危ない道に誘ったり、ちーちゃんの悪落ちが止まらない!  

小学生のママの記憶をなかったことにする〜ってのも、千夏の鈴子の記憶を消すのも、それが必ず幸せに繋がるとは思えないのがツラいな。本当にこのシーズンは幸せになる道筋がないな。

 

里見とのやり取りで千夏が考える里見の目的が視聴者(というか俺)の望むものそのもので千夏スルドい。美少女の破滅が見たいんですよ…。

実際のところ、里見の思惑はまだ分からないのでなんともだが。

 

鈴子との関係の決別のため、直接トドメを刺そうとバトルをする千夏。戦いの中で気持ちを吐露する2人だが、千夏の真意を確かめるため鈴子がホーネスト使って本音を聴いたら、本音もそのままで鈴子が膝から崩れ落ちる展開を楽しみにしてた。

千夏のベルセルクコンボに、攻撃を相手に打たず下に打つ、そして崩れた足場のおかげで千夏の攻撃をかわす鈴子の発想。相変わらずルールがよく分からないから、なんでもありだな。

そんな鈴子の番外戦術みたいな戦法を目の当たりにして、「突飛なことをやって私の欲しいもの全部持ってく。そんなアンタを離したくないから今の関係を崩したくない!  日和ったあたしが悔しい!」と憤慨する千夏、ってちょっと鈴子への想いが強すぎるよちーちゃん。

バトルを通して自分の気持ちや想いに気付いていくのは、何だかんだでこの戦いの場が完全に離れていた期間を埋めるコミュニケーションになっているんだよなぁ。

鈴子にとって千夏は自分を助けてくれる憧れの存在であるのと同じように、コミュニケーション能力が高く、周りと関係を築くのが上手い鈴子は千夏にとっても憧れだった。

羨望の目で見られることへのプレッシャーや足かせのような存在であるだけでなく、鈴子の存在そのものが羨ましい、憎しみにも繋がる存在だった、ってちーちゃんの感情が人間臭すぎて見てるのがツラいな。

依存心が親愛になった鈴子と、憎しみになってしまった千夏。原因は家庭環境なのがシビア過ぎる。

 

そしてバトルは決着…と思ったら、工事のおじさん乱入で強制終了。盛り上がり最高潮のところでその設定生きてたのかよ!  と突っ込みが止まらない。まぁウィクロスバトルはなんでもありだから。

 

戦いの後、リルとの会話の中で、自分から千夏にアプローチしたことで関係が始まったことを思い出し、千夏を救う決意をする鈴子。

リルは千夏の残像であるのと同時に鈴子の願望、内に秘めた強い意志でもあるのか。だけどどうやったら千夏を救えるのか見当つかない。

金の力で解決か…?

Gガンダム、感想2016年10月

Amazonプライムビデオで観たGガンダムの感想まとめ。

 

 

10/17

Gガンダム。ネオメキシコのコロニーからの逃亡者チコの話は、ファーストガンダムのジオンの逃亡者ククルス・ドアンの話に近いものがあるなぁ。妹を守る、孤児たちを守るところも共通点としてある

 

10/18 

Gガンダム。ネオイギリスのチャップマンのエピソードは形を変えたランバ・ラルの話だなぁ。歴戦の勇者が戦いの果てに散る姿をドモンに見せる、そして傍には男の戦いを支える女がいる。「いい目をしている」みたいな台詞や食事をする=ブリティッシュティータイムに誘うなどラルっぽさ溢れる良い話

 

10/23 

Gガンダム東方不敗登場とレインファイティングスーツ着用回。前知識として東方不敗の存在を知ってるから何も感じないと思ったけど今までの話を見てる分、異質な存在もとい特別な存在として映る。レインのスーツ着用は今観てもエロい。完全に性の目覚めの瞬間はコレです、と言えるレベル

 

10/26

Gガンダム東方不敗登場からドモンのキャラも今までの一匹狼から無邪気な子供のようになる。子供視聴者からは頼れるお兄さんから大人に振り回される子どもサイドに降りてきたように感じる。東方不敗、シャッフル、シュバルツと大人なんだけど、それゆえメチャクチャなキャラが増えてきて盛り上がる

 

10/27

Gガンダム東方不敗はハチャメチャなんだけど、しっかり引くところは引く分別(冷静さ)がある。怪しさ満載のシュバルツも勝てない時は戦わないこと、未熟さを教える戦いを仕掛ける。圧倒的に自分より変なヤツらにやられて悟る展開は、世の中には変なヤツばかりってことを子供に教えてるんだな(違う

 

10/28

Gガンダム、ドラゴンvsボルト。レインのパンチラ、ナスターシャ行水と男同士の話のはずなのにサービスシーンが多い。ナスターシャはチャイナドレスシーンもこの後あるし、いつの時代もロシア女は男を惹きつけるのか。ラストのドモンの「俺は〜やる!」という謎の掛け声といいテンションが下がらない

 

Gガンダム、デビルガンダムの恐怖と戦うジョルジュ。恐怖にとらわれ狼狽するジョルジュや執事のMSの珍奇な活躍など、なぜジョルジュの話はマジメにやっているのにギャグになってしまうのか。執事のMSのハンドル型の操縦桿でどんな他ロボットを想像するかで年代が分かる気がする。僕はバスカッシュ

Gガンダム。ナスターシャの行水の回は作画監督キムタカでなんか納得した

 

Gガンダム、決勝3日前の回。各国のトンデモガンダムが登場するが、決勝に出て来るのは今までより更に厳選されたトンデモデザイン。生身のドモンをガンダムで襲うシュバルツという最強のトンデモ野郎とガンダムの攻撃を錆びた刀で受け止めるトンデモドモンとトンデモない奴らばかりなのだと再確認

 

Gガンダム、デビルガンダムの包囲からの脱出。熱があるのに働くレインはブラック企業で働く日本人の気質だなどと考えてしまう。
とびきり熱い例の挿入歌「勝利者たちの挽歌」やガンダムローズのエレガントなヘッドロック、滝を決壊させるシュピーゲルの変な技など、熱い展開とシュールな図が見どころ 

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 10/30

Gガンダムギアナでのデビルガンダム戦。ゴッドをギアナ高地に送るのもなんとなくではなく、レインから連絡をもらってちゃんと送ってたのに驚き。そこらへんはノリでやっていそうな印象だったので。ムラカミ博士の「頼んだぞGガンダム」というセリフもサラッと言ってるけど熱い。

デビルガンダムとともにいるキョウジは悪そうな顔をしたり、高笑いをしているけど明確にドモンに「デビルガンダムで世界征服してやる」とかは言っていない。ドモンを挑発するようなセリフも全てドモンの脳内(妄想)なのが、今後の展開を考えると地味によく出来てる

 

Gガンダム、倒したマスターが逆上してドモンを襲う! そして新しいガンダムが!という今回の内容を前回の予告で言ってしまうスタイルを披露。キレてドモンをゴッドに乗せないためにしつこく戦いを仕掛け、終いには生身で戦えと言い放つ完全に迷惑おじさんなのだが、凄まじい執念に観てるほうも圧倒


Gガンダム、ゴッド登場回。思念を飛ばす謎のニュータイプ的装置でレインの思念がシャイニングを動かすのも理屈はともかく熱い。地球を囲むビームロープの反動でネオホンコンまで行くのも理屈はわからんが突っ込んだら負けの前半クライマックスに相応しい凄い展開。ゴッド登場は作画も含めてまさに神回。

恋人繋ぎがいっぱいのラブラブ描写が印象的。そして何度見てもシャイニングからゴッドの乗り換えは熱い。シャイニング派だけどこのシーンのゴッドは本当にカッコいい

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Gガンダム、ネオホンコン開会式。本戦出場の主要機体の振り返りとドモン全勝宣言。自分で全勝宣言しちゃうのは漫画版より調子に乗ってる感じ。さらにコックピット攻撃解禁、マスター復活と熱量が下がらない構成も関心。いがみ合いながらも2人で演武するドモンとマスターが息ピッタリなのも笑った

 

クロムクロ、最終話まで観たので感想

クロムクロ、最後まで観た。

久々に100点な岡村天斎監督作品。オリジナルロボものでこのロボバトルと脚本のクオリティの高さは本当に久しぶりに感動の域。ロボアクション、デザインともにかなり好き。

オチは賛否ありそうだけど、個人的には100点

大人たちの動き

将来、未来を考える現代の少年少女が主人公、というより、そんなことを考えることも悩むこともしていなかった序盤の印象だったが、話のオチに向かってどこからか未来で、何が将来を決めるのかというところも重要になっていったと思う。

そのなかで感じた大人たちの動き。

過去から蘇った侍が現代を生きる。ケンノスケの姿は将来を考えることすらなかった若者に悩み、考えるきっかけを与えた。

サムライという固まった思想だが、信念を感じさせる大人な働きに心動かされている。同時に侍という思想の限界も表している存在だと思う。ユキナの前から姿を消すのも、そういった昔のことも大事だけど真似するなよというメッセージなのかな。

国連、軍関係の大人たちは自分たちの未来を子どもたちに押し付けてしまっているという認識がありながらも、未来を変える力は自分たちにはなく、サポートするのが精いっぱい。そんな大人が頼もしくも見えるところもあるけど、大人本人は何かいきどおりを感じているというのも考えさせられる。

そして、他の星の資源を食いつぶし、さらに他の星を侵略し、次の侵略の資源とする敵異星人は、過去を食いつぶして、未来に何も残さない大人の比喩とも取れた。
結局子どもは自分でどんどん新しいことを考えていくけど、その邪魔をするのは大人であり、成長を助けるのも大人なのだ。


スゴい行き当たりばったりな展開なようで、最後の着地は綺麗に、そして安易な展開で終わらなかった。次回予告(ロボ解説)から見て取れる、ぬるーい感じにハマって、エンタメ一辺倒かと思ったが、結構考えさせられた。

フクダーダ「許嫁協定」1〜8巻、感想

「許嫁協定」1〜8巻、読んだ。

 

不思議なもので作者の18禁作品で、エロ〜いシーンを読んでいるので、オッパイ、パンツを見ても主人公、航と同じようなリアクションをしてしまう。

 

お話の展開は、誰と婚約するかということよりも、恋愛を楽しむことのような感覚があり、最終的な結末(結婚)への執着が薄い。

一部のキャラクターの恋愛ひとつで人生の全てが決まるわけではないというドライさが人間としての魅力になっている。

表面的にはしっかり「あなたが好き好き」なアクションをしているが、根底にはそういった大人な人生観がある。

 

恋の終わりがなければ、次のステップに進めない。恋に恋する乙女ではなく、人間関係の整理のような、それでいて情熱的な少女たちのアプローチから誰を選ぶのか、それぞれの少女たちとどういった結末を迎えるのか。

恋愛関係ではなく、人生のパートナー、許嫁を選ぶ物語の続きが楽しみ。